研究部
研究主題: 家庭・地域と連携し、未来を拓く学びの創造
      ~気づき、考え、学びに向かう力の育成~
研究のねらい
 生徒一人一人の「確かな学力」と「豊かな人間性」を養い、「生きる力」を身につけた自己啓発力のある生徒を育成する。そのために、身近な地域を通して社会や世界に向き合い、自らが課題に気づき、考え、生涯を通して学びに向かう力を育成するために、必要な指導のあり方・支援の方法について、研究・実践を行う。
 
研究の視点
① 「確かな学力」についての視点
 教科や総合的な学習の授業において、生徒が「生きてはたらく知識技能」を獲得し「思考力・判断力・表現力」を高めるために、地域の人材・学習材および学習室や特別教室、ICT機器等を有効に活用し、主体的、対話的な深い学びを組織する方法を研究する。

② 「豊かな人間性」「生きる力」についての視点
 教科や道徳、特別活動、総合的な学習の指導において、生徒が身近な地域を通して、社会や世界に向き合い、「自分の人生を切り拓いていくために学ぶ」ことを実感できるような学びを組織する方法を研究する。

③ 「学びに向かう力」についての視点
 今年度早々、新型コロナウイルス感染拡大によって学習支援の在り方が問われた。生徒の生涯を通した「学びに向かう力」を培うため、家庭学習をはじめ、校内外での学習の充実に努める。また、生徒が主体的に学習に取り組み、学びを実感できるような支援の在り方を組織的に研究する。
 
校内研究組織
 
中学校区教育研究組織

校区の特色
 本校の校区は、柴田勝家とお市の方で有名な北野庄城跡をはじめ、結城秀康が築城した福井城跡や藩校明新館(福井藩主松平春嶽公が1855年明道館として設立、明治2年に移転し改称)跡、それに福井人の心のよりどころになっている幕末の志士橋本左内先生の生誕の地も含み、歴史ある福井市の中心部に位置している。また、福井藩最初の海外留学生(1865慶応元年)日下部太郎を教え、のちに明新館の教授として来福したグリフィス博士の住まわれた異人館跡も本校の校区である。
 現在も、福井市地方裁判所、福井県庁及び福井市役所などの官公庁と、民間の各種会社や事務所を数多く抱えている。その他、県立博物館、県立美術館、国際交流会館、市立図書館、文化会館、郷土歴史博物館、養浩館及びフェニックスプラザなどの文化施設、市体育館及び弓道場などの体育施設、福井大学、藤島高校、北陸高校、仁愛女子高校及び啓新高校などの教育機関も数多く、教育的に恵まれた地域環境と言える。