
福井県福井市越廼(旧・越廼村)は越前海岸のほぼ中央に位置する人口約1,800人弱、面積約15平方キロメートルの海辺の地域です。
越廼村として長年ありましたが、平成18年の2月1日に福井市、清水町、美山町、越廼村の合併により、福井市となりました。
この地区の歴史は古く、地区内からは先史時代の横穴式住居跡や、磨製石斧、縄文土器、古墳時代のものと思われる祝部土器が発掘されています。
江戸時代中期以降は、漁業を中心に水産加工品などの商工業が発達し、千石船による海上輸送で栄えました。
「越廼」という名は、古くから漁民に信仰されていた霊峰越知山の西側に位置することに由来しています。
越廼地区は越前加賀海岸国定公園に指定され、海を望み群生する水仙や、夏の海水浴、秋のみかん狩り、冬の越前ガニをはじめ、一年を通じて潮騒と花の香とグルメが楽しめる保養地として親しまれています。