本校では,平成20年度より県教委の委託を受け小中連携教育推進事業(以下,小中連携)に取り組んできました。昨年度は,「思いをふくらませ,学び合い高め合う子どもの育成〜連続的な学びの中で〜 」を研究主題に,個々の教員が「仲間づくり」や「話し合い活動」「学習スキル」「魅力ある課題」といったテーマで個人研究を進めました。それをもとに,学年を超えた縦のつながりと学年内の横のつながりを意識して,情報交換をしたり授業を公開し合ったりしてきました。
 これらの取り組みによって,児童は落ち着いた態度で学習に取り組んでおり,体力テスト,学力調査,児童へのアンケート等においても良好な結果を残すことができました。しかし,アンケート調査で「進んで予習復習に取り組んでいる。積極的に意見を発表する。」と答えた児童の割合が市の平均やほかの項目と比べて低く,学習に対する積極性や自主性については,さらなる意識改善が必要なことが明らかとなりました。そこで,今年度は,主体的に学習に関わり,学ぶ意欲を持つ児童を育てることを目標に,研究に取り組んでいきます。

研究の内容

1 研究の柱
 学ぶ意欲のもととなる児童の「思い」は,過去の学習とのつながり,他者との交わり,社会事象・自然事象への関心など,様々な「つながり」の中で,どんどんふくらんでいきます。そして,児童の中に,協力する良さや学ぶ楽しさが根づき,粘り強く深く進んで学ぶ態度が育ちます。そこで,今年度は,「連続的な学び」「仲間との学び合い」「教材とのつながり」をつくるために,次の三つの在り方を研究していくこととしました。

@「つながり」のある授業形態・課題設定・教材配列の在り方
A「つながり」のある学習習慣・技能の在り方
B「つながり」のある教材・教具・学習環境の在り方

2 研究部
 研究の柱に合わせ3つの部会があります。全教員が各自の個人研究のテーマと3つの研究の柱をもとに各研究部に所属しています。

授業研究部 学習習慣研究部 専門研究部
『自ら学ぶ意欲を育てる授業の研究』 『自ら学ぶ姿勢を定着させる学習習慣の研究』 『思いをふくらませる教材・教具の研究』
 授業内での友達とのかかわり合い方を研究部でのテーマとして追求するとともに,授業形態・課題設定・教材配列などを個々に研究する。その成果については,1〜3学年(低学年),4〜6学年(高学年)のグループを作り提案授業を行う。高学年グループの提案授業は,小中連携の「つながり」を重視する。研究部員の個人研究は研究部のテーマに沿った教科や形態,重点課題などに合わせて行う。
 自ら学ぶ子どもを育むために,系統的な視点を踏まえながら,学習習慣について個々に研究を進める。長期休業を利用するなどして,個々の取組や各学年の実践を情報交換し,一覧表にまとめていく方向を探る。その成果を,中学校区4校で情報交換し合い,小中連携を図っていく。
 「つながり」を持つべき課題について教員が理解を深め,教材化・教具化を図ったり,学習環境を整備したりする。個人が深めた分野について研究を進め,その成果を中間報告会で報告し合う。横のつながりを通じて全校に広める。関連した一公開授業を行うことも考慮する。研究部としては,ICT機器の活用方法について研究を進め,長期休業などを利用した現職教育を行う。
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3 個人研究・校内公開授業
 各教員が個々に,所属する研究部のテーマに沿った課題や学年部の課題について研究を進め,その成果を研究部や学年部の中で生かしていきます。研究の方向性については年度当初に計画を立て,1学期終了時期には経過を,年度終了時期には結果を各研究部内で報告します。また,公開授業をするなどして研究成果を全体で共有していきます。

【 中学校区教育の推進 】
 本校は20年度より福井県教育委員会の小中連携教育推進事業の委託を受け、実践研究に取り組んでいます。福井市教育委員会でも、「中学校区教育」を教育方針の中心に据え,6年目を迎えます。思春期の早期化や、脳科学の面から見たカリキュラムの在り方からも、小6と中1の接続を超えた9年間を見通したカリキュラムを作ることが重要であると考えられます。

 そこで、本年度は小中9年間の系統性を意識した研究を行うこととし,子ども達は上級生へのつながりを意識することで、希望をふくらませ学びを深めることができるように努めていきます。
「夢・希望に向かって楽しく学び生活するための連携のあり方」
           研究テーマ:〜児童生徒の連続的な学びと成長を通して〜
中学校区教育については,県教委から,平成20〜22年度の3年間,研究指定を受け,近隣の,

 成和中学校  →  学校HP
 日之出小学校 → 学校HP
 旭小学校 → 学校HP

と連携しながら研究を進めていきます。
年間計画
4月 ○全体研究会 各研究部会
  研究の方向性,研究テーマ,活動内容の確認
  一覧表作成・現職教育など実施までの活動計画
  提案授業者や教科等の計画
5月 ○個人研究計画作成
○研究推進委員会 授業研究部
  指導主事訪問日の進め方 提案授業の検討
6月 ○指導主事訪問
  授業研究部の低学年の提案授業
○成和校区3校訪問・研究会参加
7月
8月
○各研究部研修
  提案授業検討会・一覧表作成・現職教育準備
9月
10月
○個人研究中間報告書の提出
○研究推進委員会 授業研究部
  指導主事訪問日の進め方 提案授業の検討
11月 ○指導主事訪問
  授業研究部の高学年の提案授業(小中連携)
○成和校区3校訪問・研究会参加
2月 ○全体研究会
  個人研究の最終報告会・各研究部のまとめ
○各教科・道徳・特活の年間計画作成
平成22年度の取り組み
思いをふくらませ,自ら学ぶ子どもの育成          〜「つながり」のある学びの中で〜